2021シーズンを迎えて

 

 

 

タイガース1年目となった2020シーズンは、

今まで誰も経験したことのない

異例尽くしのシーズンとなりました。

ファンの皆さまにとっては、

至らない点が数多く目についたかも

しれませんが、

私個人としましては、

打撃コーチとして自分ができる

精一杯の力を出し切れたと感じています。

ただ、リーグ2位という結果に

満足しているわけではありません。

1位ジャイアンツに8勝16敗。

この差は何だったのか、

いつも頭の中で考えていました。

総合力でジャイアンツより劣っているとは

思いません。

そして私なりに出した答えは、

「選手11人の自覚」です。

ジャイアンツの選手たちは

タイガースの選手たちに比べ

「自分の仕事」への責任感が

強いと感じました。

野球には「エース」「4番」という幹があり、

そこから「リリーフ」「7番」などの

枝が伸び、

その先に「守備固め」「代打」などの

葉が付いています。

強いチームは、

選手11人が「自分の役割」を自覚し、

チーム一丸となって勝利を

目指しているものです。

 

 

 

今シーズン私は、

ヘッドコーチという「役割」に就きます。

ヘッドコーチの役割は、監督の負担を減らし、

支え続けることだと考えています。

チームマネジメント力も必要です。

毎日毎日、タイガースという木に水を与え、

肥料を撒き、大きな大木に育つよう

精進します。

干からびてしまうような暑い日もあれば、

倒れてしまうような風の強い日も

あるでしょう。

しかし、そんな逆境にも負けない強い根を張り、

太くて長い幹を手に入れた時こそ、

巨人という大男を倒し、

秋には「優勝」という大きな大輪を

咲かせることができると思っています。

ファンの皆様の熱い声援も

選手たちの貴重な糧となります。

今年も1年間よろしくお願いいたします。

 

阪神タイガース ヘッドコーチ 井上一樹